介護施設では、高齢者に入浴介助をすることも介護職の仕事の一つです。基本的なやり方は先輩の介護士から教わりますが、浴室の床は滑りやすいため、うっかりすると利用者がけがをしてしまうかもしれません。入浴介助という職務においては、どんなポイントを知っておけば良いのでしょうか。
1つ目のポイントは、声掛けがとても重要だという点です。
例えば背中にお湯をかける時、お湯が熱くないことを確認することは言うまでもありませんが、突然お湯をかけると利用者は驚いてしまいます。必ず最初に、「背中を流しますね」と声を掛けたうえでお湯をかけるようにしてください。
2つ目のポイントは、シャワーから出るお湯の温度は必ず介護職が確認するという点です。
お湯の温度は施設側で調整しているものの、お湯になる前に冷たい水が出てくることはあります。シャワーを使うときは、必ずシャワーヘッドから出るお湯の温度をチェックした上で、利用者へかけましょう。
3つ目のポイントは、洗う順序は体の末端から中枢に向かって行うという点です。手足から洗うことで、血液の循環が良くなりますし、心臓へかかる負担も軽減できます。
4つ目のポイントは、シャワーチェアを活用するという点です。利用者を浴槽に入れる際には、滑って転倒しないように気を付けなければいけません。
まずはシャワーチェアを浴槽にぴたりと横づけした上で、片足からまたぐように浴槽に入ってもらいましょう。この時、利用者が滑らないように体をしっかり支えることが大切です。